この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
『やだっ……はなして……っ』


『……』




引きずられるように階段を降り
手すりからも手を滑らせたマリアが

カズキに腕を引かれ
アパートからはなれる




ドンッ・・・





『ってぇ…!・・・おい!』


『・・・っ』




マリアがカズキの足を踏みつけ
突飛ばして走り出した






マリアは必死に階段を登って
部屋に飛び込みドアを閉めようとする





『きゃぁ…っ!…ちょ……やめてっ』




『へぇ、ここがお前の棲みかか……ハハハ

随分と〃良い暮らし〃してたみたいだな

まりあ・・・』





カズキはドアをこじ開けて押し入り

部屋を見渡した





『帰ってよ……っ』



『〃帰る〃んだよ……これからな』






『っっ…やめて!はなしてっ』


『……いい加減にしろよ』





『っ・・・!!』



カズキがマリアの首根っこを掴んで
玄関の外へ突き飛ばした





『っ…ぅ…!……やめて

こんな時間に…こんなとこで騒がないで

お願い・・・』





『騒いでるのはお前の方だろ…

元はと言えばお前のせいで
こんな面倒なことになってるんだ

お前さえ黙って聞き分けてればなぁ…』







『ふん・・・そうだよね』






倒れ込んでいるマリアが少し笑った







『お前が我慢すればいい…

あなた、そういう人だもんね

ちっとも……進歩ない人』








ピシャッ…






言葉を遮るように
カズキがマリアの頬を叩いた







『……無駄口たたいてないで早くしろ』



『はなして……私は絶対に行かない』



『まりあっ……!』




カンカン・・・






『…っそっちも、あれ以上話はないって
言ったじゃない…!

また私を閉じ込めるつもり!?
一生?!…死ぬまで!?

なに考えてるのよ・・・理解不能』





カンカン・・・






『マリア…っ、お前はなぁ…』






『やめて・・・』





『立て!……早く来い!』





『いや・・・

カズキ……いい加減、目覚ましなよ』





『こ……んの…ぉ…っ』




カンカンカン・・・カン






カズキがマリアを無理矢理立たせて
手を振り上げた




『・・・っ』





『!?』
/1222ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ