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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第20章 二人の罪・・・そして罰
なぜここが…マリアの家がわかったんだ?

いいや、そんな事はすでに
問題ではない

接触した、あんな事があった後だ
知ろうと思えば如何様にも…

何よりは起こってしまった事だ
それよりも今は……






考えろ?…




考えても…手段なんか限られる

神様じゃねぇんだ

どうにもなんねぇこともある



自慢にはならねぇが

そんなに頭賢くないもんでね俺




答えの出ない俺は

ひとりでに…と言うように



アパートの階段を登って



男が女に振り上げた
その手をねじりあげていた








『っ…なんだよ?!はなせ』


『・・・。・・・~~』





帽子を深く被る俺から
と言うか…直視していないから
見えないけど


それでもわかる


去ったはずの俺が
ここに

よりによって
こんな場面にいる

それに
気づいてるマリアが


この上なくギョッとしているのが
俺にもわかった







『暴力は……良くないデスよ』






ドックン・・・ドックン・・・




心臓の音が
うるさくてたまらない




でも…俺は







『〃その人〃…嫌がってるじゃないですか』






無意識な
必死こいた〃他人のフリ〃






『〃妻〃と話しているだけだ

悪いが放っておいてくれるか?』







『・・・。でしたら余計に

マズイっスよ…そういうのは』






『ははっ……それは、どうも

で?…何だ?…誰なんだお前は?』






ドックン・・・ドックン・・・





『・・・自分は…』





チラ……



見るつもりはなかった


むしろ反らしていたが




帽子の隙間から

横目にのぞいたマリアの顔



ハラハラ…ビクビク

驚き…焦り、怯え…震えている

その中でも



マリアは俺から目を反らしながら
チラチラと見上げては

しきりに首を横に振っていた


〃やめろ、やめろ〃と
訴えるかのように






時間稼ぎ・・・


いつかのハプニング

あの時みたいに
マリアだけでもとりあえず逃がせば


なんて



そんな事が通じる状況ではないことが


誤魔化せないことが肌でわかっていた



俺にも……きっと、マリアにも
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