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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第23章 逃避行・・・
『っ…うっ…うっ…っ、うっ…
ダメなのに・・・っ』
『・・・』
俺の背中を掴んで
マリアがすすり泣く
シャツを掴む両手…そして震えが
俺の背中から伝わり続けた
『こうすることは・・・許されないのに』
そのぬくもりが増える感覚
すすり泣きながら呟いたマリアが
フワっと・・・そのまま
俺の背に頬をつけた
『マリア・・・』
俺の背で泣くマリアを
俺は振り向いて抱き寄せた
『ゆぅちゃん・・・っ』
マリアは俺を…突き飛ばさずに
ようやく…
俺を抱き返してくれた
お互い言葉も交わさずに
痛いくらいに抱きしめ合う・・・
俺はひたすら…マリアを抱きしめては
頭を撫でたり、もみくちゃにする程
腕を絡め続けた
『マリア・・・一緒に行こう』
一息つくころ
俺はもう一度マリアに言う
『っ…っく……どこ…に?』
マリアは・・・〃『いやだ』〃とは
答えなかった
俺はもう・・・それだけで
十分だった
『行くぞ・・・』
答えずにマリアの手を引いて
そのままホテルを飛び出した
ホテル街…繁華街を抜けて
駅に向かう
『ねぇ…ゆぅちゃん・・・?
ゆぅちゃんってば・・・
本当に…どこ行くの?』
『・・・』
『ゆぅちゃんのおうち?
・・・も、あの人に知れてるよね…』
『ん?…あぁ・・・あの人
実際に既に来たしな
バレてるわな確実に』
『え・・・。ぁ…でも…
〃捜してる〃…って…言ったの
だから・・・そっか
ごめんなさい…ほんと
迷惑かけちゃった・・・』
『んな事はもう、どうでもいいから
急ごうぜ。…な?』
『ん・・・。でも…じゃぁ、どこに?』
『後で教えっから…♪』
俺はそう言ってマリアの手を引き
終電も近い夜の駅へと急いだ
ダメなのに・・・っ』
『・・・』
俺の背中を掴んで
マリアがすすり泣く
シャツを掴む両手…そして震えが
俺の背中から伝わり続けた
『こうすることは・・・許されないのに』
そのぬくもりが増える感覚
すすり泣きながら呟いたマリアが
フワっと・・・そのまま
俺の背に頬をつけた
『マリア・・・』
俺の背で泣くマリアを
俺は振り向いて抱き寄せた
『ゆぅちゃん・・・っ』
マリアは俺を…突き飛ばさずに
ようやく…
俺を抱き返してくれた
お互い言葉も交わさずに
痛いくらいに抱きしめ合う・・・
俺はひたすら…マリアを抱きしめては
頭を撫でたり、もみくちゃにする程
腕を絡め続けた
『マリア・・・一緒に行こう』
一息つくころ
俺はもう一度マリアに言う
『っ…っく……どこ…に?』
マリアは・・・〃『いやだ』〃とは
答えなかった
俺はもう・・・それだけで
十分だった
『行くぞ・・・』
答えずにマリアの手を引いて
そのままホテルを飛び出した
ホテル街…繁華街を抜けて
駅に向かう
『ねぇ…ゆぅちゃん・・・?
ゆぅちゃんってば・・・
本当に…どこ行くの?』
『・・・』
『ゆぅちゃんのおうち?
・・・も、あの人に知れてるよね…』
『ん?…あぁ・・・あの人
実際に既に来たしな
バレてるわな確実に』
『え・・・。ぁ…でも…
〃捜してる〃…って…言ったの
だから・・・そっか
ごめんなさい…ほんと
迷惑かけちゃった・・・』
『んな事はもう、どうでもいいから
急ごうぜ。…な?』
『ん・・・。でも…じゃぁ、どこに?』
『後で教えっから…♪』
俺はそう言ってマリアの手を引き
終電も近い夜の駅へと急いだ