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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第3章 家出娘の正体は・・・
ゴロン・・・


俺は一人になった部屋で横になった。

メシ食ったからさ体あったまって
寒いのはおさまったけど


なんか・・・

とんだ出来事だったぜ。



ちと、疲れちまったしさ俺。

今日はもう…寝過ごすか。




テレビつけて

ボーっとして…るとさ






考えるつもりなくても

考えちまうわけよ。





人妻・・・



既婚者・・・




・・・さっきの、あの子が?




とかってさ。







人妻とか…既婚者…嫁さん
俺のイメージだとさ


会社の事務のオバチャンとか?

近所の奥さんとか?

ちょっとエロっぽいご婦人とか?(笑)


そのどれにも…
どうねじ込もうとしても
当てはまらないんだよな、あの子。



・・・新妻?

幼妻・・・そんなカテゴリになんのかな?




それはさておきさ…

どういう・・・旦那なんだろうな?

どういうつもりなんだ?


結婚して、まだ一年かそこらの?
(年数の問題でもないが)
まだまだ幼い自分の嫁さんを

寒空の下に
力ずくで追い出すなんてよ。

旦那として・・・
つぅか男として?

それ以前に・・・人として
どうなワケ?



よくあること、とか言ってたけど

俺、独身者だし
家庭内事情とかそんなん
ちっともわかんねぇけどさ

普通・・・ないことじゃねぇ?

夫婦ってそういうモン?
そういうのアリなの?


極端を言えば、浮気でもしたか?
マリアは「自分も悪い」とか言ってたが
仮にそうでも
だからって、いくらなんでも
そりゃねぇだろ?


凍えて…
泣きながら裸足で歩いてた…
俺の家に来てからも
気づかれないようにすすり泣いてた
そんなアイツの姿を思い返した。


・・・。



子どもはいんのかな?
(いたら更に衝撃だ)


アイツ無事に帰れたかな?


今日は、家で…

あったかい部屋で
過ごしてるといいな。
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