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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第24章 二人だけの誓い・・・
俺が…なにか失うものを抱えてれば
マリアはそれを…俺を守ろうとする
なら…いっそ捨ててしまえばいい
ないものを守る必要はない
ないものからは…誰も何も奪えない
『ふざけ…ないでよぉ…』
俺が話してる間も終わってからも
マリアは終始目をシパシパさせて
うろたえていた
『誰がふざけんだよ、こんな状況で…
現実逃避っつったけどな
現実問題、マリアはどうする気だよ
旅行気分楽しんで…あとは一緒に戻るか?
・・・間違えなく、ムコウで
そのまま一緒になんか…いれないぜ』
『それは・・・。
私は…ともかく、ゆぅちゃんには…
立場も…責任も・・・』
『だぁかぁらぁ…!
それをまず取っ払うんだよ
今…言ったろう』
『そんな・・・』
『大したモンじゃねぇよ・・・ちっとも』
『ぇ…』
『お前の・・・なくしたもんに比べたら
なんも・・・ちっとも・・・
大したモンじゃねぇよ』
『ゆぅちゃん・・・』
『だから…な、マリア
一からになるけどさ…ここで
ここじゃなくても…どこでも
マリアと俺とで…二人で
地味だけど…初めから
二人で…働いて
作り直して生きてくんだ
まずは
ちゃんと…向き合うことから』
『向き合う…』
『そ…。お前の旦那とも…ちゃんと
あの人が…そんなことを許せないのは
当然のことだ
コソコソすんのも…もうナシだ
逃げ回るのはやめて
話し合って、出来るだけの事…
慰謝料払うなり…なんなり
認めて…もらって
ちゃんと…片をつけて
一緒になる
それが…現実逃避か?マリア…』
『・・・』
あくまで俺の気持ち…
俺の向き合い方であって
マリアの気持ちはまた別だけどな
マリアはマリアの考えがある…
それは・・・当然のこと
『話し合う?…あの人と…?
ゆぅちゃんも・・・まったく
知らないワケじゃないじゃない
話し合える相手だと…思ってる?』
『それでも…長い時間かかったとしても
向き合って…必ず、わかってもらう』
『お話に…なんないよ……っ、!!』
バンっ…
マリアは車を飛び出してしまった
マリアはそれを…俺を守ろうとする
なら…いっそ捨ててしまえばいい
ないものを守る必要はない
ないものからは…誰も何も奪えない
『ふざけ…ないでよぉ…』
俺が話してる間も終わってからも
マリアは終始目をシパシパさせて
うろたえていた
『誰がふざけんだよ、こんな状況で…
現実逃避っつったけどな
現実問題、マリアはどうする気だよ
旅行気分楽しんで…あとは一緒に戻るか?
・・・間違えなく、ムコウで
そのまま一緒になんか…いれないぜ』
『それは・・・。
私は…ともかく、ゆぅちゃんには…
立場も…責任も・・・』
『だぁかぁらぁ…!
それをまず取っ払うんだよ
今…言ったろう』
『そんな・・・』
『大したモンじゃねぇよ・・・ちっとも』
『ぇ…』
『お前の・・・なくしたもんに比べたら
なんも・・・ちっとも・・・
大したモンじゃねぇよ』
『ゆぅちゃん・・・』
『だから…な、マリア
一からになるけどさ…ここで
ここじゃなくても…どこでも
マリアと俺とで…二人で
地味だけど…初めから
二人で…働いて
作り直して生きてくんだ
まずは
ちゃんと…向き合うことから』
『向き合う…』
『そ…。お前の旦那とも…ちゃんと
あの人が…そんなことを許せないのは
当然のことだ
コソコソすんのも…もうナシだ
逃げ回るのはやめて
話し合って、出来るだけの事…
慰謝料払うなり…なんなり
認めて…もらって
ちゃんと…片をつけて
一緒になる
それが…現実逃避か?マリア…』
『・・・』
あくまで俺の気持ち…
俺の向き合い方であって
マリアの気持ちはまた別だけどな
マリアはマリアの考えがある…
それは・・・当然のこと
『話し合う?…あの人と…?
ゆぅちゃんも・・・まったく
知らないワケじゃないじゃない
話し合える相手だと…思ってる?』
『それでも…長い時間かかったとしても
向き合って…必ず、わかってもらう』
『お話に…なんないよ……っ、!!』
バンっ…
マリアは車を飛び出してしまった