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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
『フフフっ・・・まりあ?
なんだ、その態度は・・・』
『っ・・・っ・・・っぅ』
マリアは必死に涙を隠して
ヤツの手から逃れようとしている
『まりあ・・・それはないだろう?
お前のために、沢山のものを失っても尚
お前の幸せを願ってくれた彼に
拍手のひとつでも
贈ったらどうだ?クククっ…』
この男・・・言ってるそばから
『ほら・・・まりあ~?
もう会えなくなるんだぞ?
ここに・・・来て
~~彼に労いとお別れの挨拶でも・・・
したらどうだ・・・っ?!』
『っ・・・や…っ!・・・ぃゃ!』
アルコール度数の高いワインを
ガバガバと煽って…
目を血走らせたヤツが
掴みあげていたマリアの手を引き寄せて
無理矢理ソファに
自分の膝の上に座らせた・・・
『・・・』
『・・・っ、~ほら・・・まりあ』
『っ・・・ぃや・・・っ…』
仰天して暴れるマリアを押さえ
その頬を乱暴に掴んで
俺の方を向かせてきた
『ほら・・・彼の目をちゃんと見て
誠心誠意、御礼を言うんだ
それくらいの褒美でもなきゃ
彼が報われないだろう?まりあ…』
『~~~~っ…!!!』
『・・・って言うのが
お前の練った・・・シナリオか?』
泣きながら
顔を反らそうとしてるマリアに構わず
ヤツはマリアの頬を掴みあげたまま
ニヤリと笑って俺に吐き捨てた
『フフッ……バカな男だな
〃俺の妻〃とは…
さぞかし気が合っただろう』
・・・。
『・・・フゥ』
俺は・・・深呼吸・・・いや
ため息まじりに肩の力を抜いた
わかっちゃいたが・・・
『あんたに・・・言ったって
・・・無駄だよな』
なんだ、その態度は・・・』
『っ・・・っ・・・っぅ』
マリアは必死に涙を隠して
ヤツの手から逃れようとしている
『まりあ・・・それはないだろう?
お前のために、沢山のものを失っても尚
お前の幸せを願ってくれた彼に
拍手のひとつでも
贈ったらどうだ?クククっ…』
この男・・・言ってるそばから
『ほら・・・まりあ~?
もう会えなくなるんだぞ?
ここに・・・来て
~~彼に労いとお別れの挨拶でも・・・
したらどうだ・・・っ?!』
『っ・・・や…っ!・・・ぃゃ!』
アルコール度数の高いワインを
ガバガバと煽って…
目を血走らせたヤツが
掴みあげていたマリアの手を引き寄せて
無理矢理ソファに
自分の膝の上に座らせた・・・
『・・・』
『・・・っ、~ほら・・・まりあ』
『っ・・・ぃや・・・っ…』
仰天して暴れるマリアを押さえ
その頬を乱暴に掴んで
俺の方を向かせてきた
『ほら・・・彼の目をちゃんと見て
誠心誠意、御礼を言うんだ
それくらいの褒美でもなきゃ
彼が報われないだろう?まりあ…』
『~~~~っ…!!!』
『・・・って言うのが
お前の練った・・・シナリオか?』
泣きながら
顔を反らそうとしてるマリアに構わず
ヤツはマリアの頬を掴みあげたまま
ニヤリと笑って俺に吐き捨てた
『フフッ……バカな男だな
〃俺の妻〃とは…
さぞかし気が合っただろう』
・・・。
『・・・フゥ』
俺は・・・深呼吸・・・いや
ため息まじりに肩の力を抜いた
わかっちゃいたが・・・
『あんたに・・・言ったって
・・・無駄だよな』