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梅の湯物語
第13章 関西からのお客さま

大阪へ向かう新幹線の中...

「汐さん...あれを省吾に渡したらなんと言われるだろうな...」

良太さんの視線は頭上の荷物棚

「そうですね...」

腕組みしながら考える良太さん

「あ、そういえば、あれ!
 省吾の友達の、生コン屋の!」

「一久くんですか?」

「そうそう。
 彼なら笑ってくれそうだな」

「そうですね。
 でも子宝には恵まれていますよ。
 今年もう一人生まれるそうですから」

「...そうか。
 でも一久くんなら子供は何人でも欲しいだろう。
 そうだ、そうしよう」

ホッとしたような笑顔を浮かべて良太さんが頷いている。

そんな良太さんを見ながら何かを閃いた汐さん

「案外、結城会長に渡しても喜ばれるかも知れませんよ」

「結城会長?!
 何を言っているんだ汐さん。
 こんなもの渡したら“ふざけているのか”って、あっという間に波の湯なんか潰されるよ」

怖い怖いと頭をプルブル振っている。

「そうですかね...」

汐さんはゆったりと微笑みながら車窓を見つめ

「もうすぐ着きますね。
 やっぱり大阪はいいですね」

「そうだな。

 明日からまた風呂を炊くよ、汐さん」

「はい」

二人は優しく見つめ合った。



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