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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第9章 戸惑い

紫艶の腕に抱かれながら、朝を迎えた。

昨日この腕に、激しく抱かれた。

何度も名前を呼ばれながら、激しく求め合った。

もう私の片思いだと思わなくてもいいのかな…。

そんな事を思い、クスッと笑いながら、愛しい人を見つめた。


綺麗…。


眠っている紫艶の顔もやはり綺麗だ。

色白なその顔は、生きているのかわからないほど透き通っていて、まるで人形のようだった。


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