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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第9章 戸惑い
「ジョー、色々とごめんね…。」
そう言った私に、今度は優しくジョーは微笑んだ。
いつもギターを惹くジョーの男らしいゴツゴツした手が、私の髪を優しく撫でる。
こちらを見つめる瞳もとても優しい。
こんなジョー初めて見た…。
何だか違う人みたい…。
こんな優しい表情もするんだ…。
ジョーとは、バンド仲間として付き合いは長いけど、こんなジョーを見た事はない。
初めて見るジョーの一面に、私は戸惑いを隠せなかった。