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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第9章 戸惑い
何時間かすると、掛けた布団を持ちながら、ジョーが部屋の中へと入ってきた。
「おはよう!」
「あぁ、おはよう!ごめんな、突然。」
「ううん。平気。私こそ昨日はごめん。」
「急にいなくなったから、心配してたんだけど…大丈夫みたいだな。」
折り畳んだ布団を下に置きながら、ジョーがフッと笑った。
その表情が少し寂し気に感じて、私の胸がズキッと痛んだ。
ジョーは、こんなに心配してくれてるのに、私は自分の事しか考えてなくて…。
私、最悪だ…。