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行こうぜ、相棒
第2章 Smooth Operator



高層階の窓を背にしたソファーには、リエが座っている。レースのカーテンがかかった窓の向こうには隣のビルの高層階と、その向こうの青い空。
身体のラインの見えるベージュのツーピースのスーツに、白いカットソー。デコルテにはシンプルな銀のネックレス。有能なビジネスウーマンの装いのリエ。

「それで…ひとりでしちゃうのは好きなの?」

今は見えない男性の声に、リエは照れ笑いを浮かべる。

「好きっていうか…」
「ホントは彼にしてもらうより好きなんじゃないの?」
「そんな…」
「こうやって聞かれるだけでも、ドキドキしちゃうんじゃない?」
「……少し…」

リエはうつむいて、目をそらして答える。

「ドキドキさせられちゃうの、弱いでしょ?」

男性がソファーに座るリエの後ろに入ってくる。
彼は際どいビキニブリーフの黒いショーツをつけ、良く陽に焼けた上半身を裸のままでいる。
リエはそのセクシーな彼から目をそらす。

「オナニーの時は…お道具つかうんじゃないの?」

彼はソファーに座るリエの肩に手を置いて、そう聞く。

「そんなの…」
「何持ってるの? ピンクのちっちゃい奴?」
「ちがいます…」

彼の指が、肩からリエの首筋に移る。

「なに? もっと大胆な奴?」

その手が首筋の素肌から、襟足の髪の中に入ってゆく。

「分かった。オトコのアレのカタチした奴でしょ?」


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