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甘い時間は2人きりで
第11章 同窓会

ええーーっ!?
ワガママ言うて、お父さん困惑してるやん。
「パパ…お願い」
「…はぁ、分かったよ。彼にも来てもらおうか」
着いていってもええんや!?
茜さんに引っ張られ、車に乗せられた。
「「………」」
車内に漂う気まずい空気。
何か話した方がええんかな…
沈黙を破ったのは、お父さんやった。
「1ついいかい?」
「…はい」
「君は、茜とはどんな関係で…」
「あー、お付き合いさせてもらってます」
その言葉を告げた瞬間、ハンドルが滑ったのか車が揺れた。
「うえっ!?」
「…すまない。ちょっと驚いただけで」
「大丈夫です」
「そうか」と呟いた後、再び車内は静かになった。
茜さんの横顔を眺めてから、流れ行く外の景色に目をやった。

