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甘い時間は2人きりで
第25章 不安を打ち消す存在

今自分が抱えてるものを春人に打ち明けてしまって良いのか迷ってしまう。
春人と目を合わせれば、「大丈夫」と語りかけてくれた。
「…あの人に傷付けられた身体はもう治った。だけど、今度はあの時の恐怖が蘇ってきたの。
インターホンが鳴る度に誰か入って来るんじゃないか…頑張って夜道を歩いてたら、後ろからあの人が見てるんじゃないかって怖くなって、動けなくなる。
不意に後ろに立たれるだけで、怖くて叫び声を上げてしまう。
私には役目があるから、早く会社に戻らないと皆に迷惑を掛けちゃう。でも恐怖を抱えたまま復帰したら、余計迷惑を掛けることになる。
皆は『無理しない方が良い』って言うけど、本当にそれで良いのかって不安になる。このまま「無理をしない」状況に甘えてたら、心の状態は何も変わらないんじゃないかって…
何の変化の無い自分に凄いストレスが溜まって、春人にも会えなくて…仕事だから…でも最近辛かった…」

