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甘い時間は2人きりで
第25章 不安を打ち消す存在

無意識に出た言葉に、口を噤んだ。
春人を困らせることは言いたくなかったのに…
そう思っていたら、フワリと包まれるように春人の腕の中へ。

「ホンマごめんな。1番傍に居てあげやなアカン時期に会えやんくて…」
「春人のせいじゃない!私が未熟だから…忙しいのにごめんなさい…」

必死に春人の腕に縋り付いた。
忙しい中で私のために大事な時間を割いて欲しくなかった。

「こら!さっきの約束忘れたん?『彼氏にはもっと頼れ』って言わんかった?」
「で、でもっ…」
「でもじゃないよ。本音話してくれて嬉しかったよ。俺に会えなくてしんどいとか…それを聞いて茜さんのことめっちゃ甘やかしたくなった」

抱き締めたまま、そっと唇を塞がれた。
お互いの唇の感触を確かめるように唇を動かした。

「茜さん、約束破ったらエッチなことするって言ってたの覚えてる?」
「あ、えっ…」

唇が離れると耳元で囁かれ、身体がゾクリとした。




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