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堕天使 1st gig.
第30章 レセプション
演習まで後数日…、そして、いつもの昼休みでいつもの食堂なのだが俺はその日は不機嫌だった。

不機嫌な俺はご機嫌の五十嵐に

『だから、何故松原の時にやらせない?』

と聞いてやる。五十嵐は平然と

『松原は地方、お前は中央だからな。』

と今更の管轄エリアを言いやがる。

要するに俺が演習で留守するから、その前に動きが怪しいテロ組織は潰しちゃえと、いつもの壊滅作戦任務が俺に降ろされていた。

演習でこき使う予定の軍の上層部のくせに、まだ俺を更に使いたがるとか思うと文句の1つも言いたくなる。

ふと…、思った俺は

『壊滅作戦で負傷したら、演習は不参加になのか?』

と五十嵐に聞いてみた。五十嵐は

『戦死せん限り不参加はない…。』

と言い切った。つまり、くだらない事を考えずに任務にだけ集中しろとそろそろ五十嵐も俺に説教を垂れるべきかと駄々をこねる俺に不機嫌になり始めていた。

こういう時は逃げるに限る…

『ご馳走さん…。』

と俺は昼休みの食堂から飛び出して2課の部屋に向かおうとしたが、宗司が相変わらずの涼し気な顔で

『今夜の為に仮眠して下さい。』

と俺に言って来るだけだった。だから、俺は大人しく宗司に従い仮眠室に向かっていた。

仮眠室のベッドで横になり、俺は

『面倒くせぇ…。』

とボヤいていた。俺以外は皆が順調で、リナはパスポートが出来上がり、軍の手続きも無事に完了し、今は毎日、演習に行く服を買いに行ったり、時々、婦人会の打ち合わせに行ったりと何かとやる事が増えてご機嫌だった。

婦人会は今回の大将の婦人がリナを気に入ってくれたらしく、何かとリナには親切にしてくれるとかで上下関係の心配は今回の演習では大丈夫そうだとリナが言っていた。

美優はお試し保育に2日目までは不機嫌だったが3日目には開き直ったらしく、不機嫌をすっかり忘れ、毎日リナとのお出かけにむしろ喜ぶようになっていた。

今回の婦人会での参加する子供の中で3歳以下の幼児はどうやら美優だけだからと美優だけが何かと特別扱いをされるから、それはそれで美優には0歳児ながらに嬉しいらしく、毎日ご機嫌のリナと美優を眺めるだけの日々が俺は続いていた。
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