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堕天使 1st gig.
第30章 レセプション
俺の方は演習スケジュールやら目標やらが一斉に書類で送られて来るから、毎日それを宗司に

『概要だけでも頭に叩き込んで下さい。』

と言われ、書類、書類に埋もれる毎日。

『身体を使いたいんだよ!』

と不機嫌に叫んだ俺に待ってましたとばかりに壊滅作戦任務の書類を岩本が俺に届けに来た。

岩本は不機嫌な俺に顔を引き攣らせて

『すみません、また書類ですみません。』

と頭を下げて任務司令書を置いて出て行った。宗司が

『たまには隊長殿の笑顔で迎えてあげた方が良くないですか?』

と俺を冷やかすから俺は

『絶対にお断りだ。』

と言っていた。岩本みたいなタイプに少しでも甘い顔をすれば俺はリナから痛い目を見る羽目になるとなんとなく馬鹿な俺にでもわかるからだ。

だから俺は俺なりに我慢をして俺1人が不機嫌なまま、今夜の壊滅任務に向かうという今の状況に至っていた。

2時間、きっかりに宗司に起こされ、仮眠室で俺は宗司の腕を掴んでいた。宗司は俺が寝ぼけていると思ったらしく

『怖い夢でも見ましたか?』

と笑って子供にするように俺の頭を撫でていた。

ただ立てなかっただけだ…

時々、そうやって俺は尻込みして立てなくなる。別に任務にビビったりとかしている訳じゃなく皆がご機嫌で平和で順調に前に進んでいるのを見ると自分だけが不機嫌で取り残された感覚に立てずに動けなくなる時があるだけだった。

俺だけがいつまでもガキのままだから…

わかっているなら直せば良いのだが、ガキじゃない俺は自分じゃない感じがして嫌になる。

『宗司…。』

情けない声を出す俺に宗司はギリギリまで俺に女みたいな綺麗な顔を近づけて

『貴方は僕のバディです。だから貴方はそのままで大丈夫なんですよ。』

と言って来る。

『そうだな…。』

そうやって俺は宗司から宗司を失いたくなければいつも通りにしっかりしろと叱咤される。

『さっさと任務を終わらせるぞ。』

と俺は自分で立ち上がり、宗司と2課の部屋に向かっていた。
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