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堕天使 1st gig.
第31章 自由
中型クルーザーで約40分の船の観光、島の周りを少し船を走らせて、魚が居るポイントに船が停泊し、船からエサが巻かれると珊瑚礁の海の中を一斉に魚が寄って来るのが船底から見れるという感じだった。

ただ、今は島を軍が半分貸し切りにしている為、観光客はほとんど居らず、船は俺の家族以外は2組の家族が居ただけの貸し切り状況になっていた。

それでも島には軍から1年で稼ぐ観光収入の半分近くが島の使用料として支払われるから島としてはそんな2週間でも文句は言わない。

当の美優は船底の魚よりも俺の足によじ登るのに必死で俺は

『あー…。』

と情けない声を出す美優に

『まだまだだ。』

と言ってリナに

『だから、娘を兵士と同じ扱いにしないで!』

と叱られた。船から降りる頃には美優があくびをし始めて、結局俺とリナはホテルに戻り美優と3人で昼寝をするだけの休暇になっていた。

『まだまだ美優には観光とか意味がねぇな。』

『それでも父さんといると美優はご機嫌になるよ。私と2人だともっと静かで大人しいから。』

とリナが寂しく笑っていた。俺を待つだけの美優とリナにはこの狭い島は暑くて退屈なだけの島だった。

『後1週間だけ我慢してくれ。』

そう言って俺は眠っていた。何もしてやれない俺でも居ないより居た方がいいと言うリナの為に早く演習を終わらせたいとばかり考えてしまう俺だった。

翌日は少しだけホテルのプールで美優とリナと遊んでから俺は兵舎に戻る事にした。リナが寂しげに

『いってらっしゃい。』

と笑うから俺はリナの頬にキスして

『行ってくる。』

としか言ってやれなかった。美優の情けない

『あー…。』

という声がしばらく耳についていたが俺はリナも美優も忘れて仕事に戻るしかなかった。

兵舎で宗司が

『いい休暇でしたか?』

と聞いて来た。宗司はずっと兵舎で1人だったんだと考えると俺は

『早く日本に帰りたくなっただけだ。』

と答えていた。夕方には演習後半用のメディカルチェックを受け、俺は水戸のじい様に

『腹壊すのはカレーじゃなくて水らしいぞ。』

と言ってやっていた。
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