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堕天使 1st gig.
第33章 台風
屈辱の顔で五十嵐を睨み続ける羽賀に五十嵐は

『敵軍中隊と戦闘する任務は俺達は受けていない。』

と言っていた。羽賀を押さえ込んで小1時間…、敵軍中隊は完全に五十嵐達の前から消えていた。

五十嵐が副官に

『行ったな…。』

と確認した瞬間、五十嵐は思いっきり羽賀の口に当てていた手を羽賀に噛まれていた。五十嵐は慌てて羽賀から離れ羽賀は五十嵐から飛び退き、羽賀が鬼のような形相で立ち上がり座ったままの五十嵐を見下ろしていた。

『痛てぇ…。』

『なんで子供達を助けないのよ!』

『だから、それは俺達の任務じゃねぇからな。』

『卑怯者!逃げるだけしか出来ないの?』

『馬鹿かお前さん?俺達は軍人だ。与えられた任務が子供の救出任務なら俺は戦闘していたさ。だけど今の俺達は別の任務があるんだ。子供達が救いたければお前さんはうちの小隊を辞めてレンジャーに配属希望を出せよ。』

そう言い切った五十嵐に羽賀は屈辱の顔をするだけだった。当時はレンジャーにはキャリアしかなれなかった。したがってノンキャリアの羽賀がレンジャーになれるわけがなく、五十嵐は

『目的の村へ向かうぞ。』

と任務に向かっていた。五十嵐は再び索敵を出し、村の様子を先に見に行かせていた。

その間も羽賀は五十嵐を罵り続け、五十嵐は羽賀を無視して行軍を続けた。索敵からは村にはもう敵軍はいないがやはり襲われたばかりの状況だと五十嵐は報告を受けていた。

五十嵐達が無事に村へ入ると村は破壊され、老人や女が五十嵐達に助けを求めて来る状況だった。五十嵐は一応、ギリギリの水や食料、医薬品を村人に与えたが

『軍がこの村を諦めた場合は助けてはやれない。』

と言っていた。五十嵐はあくまでも軍の判断に任せるとして、早々にその村を引き上げていた。

一応、五十嵐は基地に戻ってから、村までの安全なルートを示し、今の村人は国連軍の助けを求めている状況だから防衛ラインを敷くのは容易いと軍に進言していた。

軍はその村を防衛ラインには必要との判断を下し、すぐに一個師団での村への救援が始まりレンジャーが子供の救出作戦に向かう事が決定した。
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