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堕天使 1st gig.
第5章 休暇
朝飯を済ませ、まずは部屋を片付ける。俺は基本、物が散らかってるのは好きじゃない。だから最低限のものしか買わないし、置いていないのもその為だ。

リナには洗濯のやり方を教え、夕べリナが着ていた俺のシャツを洗わせる。

基本生活という概念をリナにはしっかりと教えてから昼前に俺はリナを連れて今日は駅前に向かっていた。

駅まで徒歩8分程度の距離だったが俺は車で出かけていた。運転技術が鈍るのが嫌いな俺はどこへ行くにも車を使う。

駅に向かう前に俺はリナを連れてまずは軍の基地を見せていた。基地の周りを車で走りながら

『俺が仕事している場所。』

とリナに教えてやる。軍は基地内に住居エリアを持っている。涼宮は家族と基地内の戸建てに住んでおり、雄太は基地内の独身寮に入っている。

基地の外に済む場合、俺達は基地から徒歩15分エリアの居住と義務付けられている。緊急時に20分以内に基地に入る為のルールだ。

リナはやはり不思議そうな顔で基地の敷地を眺めているだけだった。

それから駅に向かいターミナルビルの駐車場に車を停めて、駅前の商店街に向かっていた。

駅前はショッピングモールなどの大型施設もあるからリナの服や下着が簡単に手に入る。

まずは下着屋に行き、リナに店員を呼ばせた。リナは変な顔をしてから店の店員を呼びに行き、下着屋の女性店員は怪し気な顔をしてから俺に

『何かありましたか?』

と聞いて来る。俺が戦闘服を着た軍人だからだ。そういう反応はよくある事で、前に雄太やハヤトと飯を食うのにファミレスに入った時もファミレスの店長が

『何かありましたか?』

と俺達に聞いて来た事がある。一般市民からすれば軍人が街をウロウロすると何か起きたかと警戒するのは普通の反応だった。

俺は下着屋の店員にリナの事情を説明してクレジットカードを渡してから店員にリナのサイズで合う下着を適当に10枚くらいの用意を頼んでいた。事情を呑み込んだ店員は

『今なら、他のお客様が居ないから店内に入って頂いても構いませんよ。』

と俺に言って来たがさすがにそれは断った。同じように服屋や靴屋でもリナのものを買い揃え、一度車に荷物を積みに戻るとリナが少しバテていた。
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