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第8章 危険な、遊技？

　咲花は、周囲の一同の顔を順々に見渡してから――


「皆のことお招きしてぇ、お料理も高いお酒も振る舞ってるしぃ。その上、こーんなエッチなドレスだって着てあげてるのにさぁ。どーしてぇ――」


　最後にサラをびっと指差して言った。


「こんなお嬢ちゃんが、話題の中心になってるわけ？」


　そう言って怖い顔で睨まれたサラは。ギョッとしている。


　そ、そんなこと言われたって、別に中心になるつもりなんてないですけど……。


　それが率直な想いではあるが、それをそのまま口にしたら、さぞや角が立つことだろう。だからサラは、なにも言わないけれど――。


「ホント、気に入らないのよね」


　尚もそう口にして自分への敵意をむき出しにする咲花の態度には、困惑するしかない。

　仕方なく、自分に寄りかかっている零子に助けを求めようとするが。


「ふぁ……なんか、眠くなってきたにゃん」

「は……？」


　にゃん、とか……思い出したように言ってないですか？

　サラのそんな疑念にも構わずに、零子は先ほどまで黒木が座っていたソファーにゴロンと横になってしまった。一時しっかりしたかと思えば急に泣き出したりして、酒に酔った零子はとにかく情緒が安定しないらしい……。

　大きな後ろ盾を失いやむを得ず自ら咲花に向き合うと、サラはまず一番疑問に感じていたことを訊ねた。