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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第3章 結婚生活

予定日の2ヶ月前
急にお腹が痛くなり
私は救急車で病院に担ぎ込まれた。
気がついたときには
病院のベッドの上。
腕には包帯がぐるぐる巻いてあり
点滴の滴り落ちる雫が目に入った。
一瞬、何が起こったのかわからず
思わずお腹を触ってみた。
その丸々と膨らんだお腹には
確かに赤ちゃんがいる。
暫くして
点滴の様子を見に来た看護婦さんに聞いてみると
『切迫早産』とのことだった。
まだ赤ちゃんが小さいので
早産しないように点滴の処置をしているとのこと。
『絶対安静だから、寝てなきゃダメ』
そうは言われても
点滴の残量チェックのためか
何度も看護婦がやってくるし
新しい点滴に取り替えるたびに目が覚める。
この包帯の巻かれた腕に
針が刺さっているのかと思うと
夜もぐっすりとは眠れなかった。
点滴も外され
入院生活にも慣れてきたある日のこと。
トイレに立った私は
激しい腹痛に襲われた。
意識が途切れる瞬間
しゃがみ込んだ私の足元に
血溜まりらしきものが目に映った。
次に気がついたときは
ベッドの上だった。
お腹を触ってみると
赤ちゃんがいないっ!
急な出血で
母子ともに危険な状態だったため
帝王切開したとゆうのは
後になって聞かされた。
窓ガラス越しに
初めて見た私の赤ちゃん。
4回目の妊娠で
ようやく産むことの出来た
私の赤ちゃん。
星になった3人のぶんまで
幸せになって欲しいと
心から
願わずにはいられなかった。

