この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第10章 京都の彼…別れ
…けれど、
そういう関係は
いつまでも長続きはしなかった。
だんだんとメールの数が減っていき
やがて…
彼が携帯番号とメアドを変えたことで
突然の終わりを告げられた。
奥様にバレてしまったのか?
私のことが嫌いになったからか?
抱けない女は必要なくなったのか?
理由はいろいろと考えられたけれど
彼との連絡手段がなくなってしまったのだから
真相はわからないままだった。
でも、
そのおかげかどうかはわからないけれど
彼とのことは
良い想い出のまま私の心の中に大切にしまってある。
憎しみあって別れたんじゃないのだから。
お互いに
これ以上好きになると
面倒なことになるとわかって別れたんだから。
贅沢を言えば
ちゃんと顔を見て
お別れを言って欲しかったけれど。
もしも…
もう一度だけ
彼に逢うことが出来るのなら
「ありがとう」って伝えたい。
当時の荒んだ私の心を救ってくれたのは
間違いなく
彼だったのだから―――。