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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第3章 結婚生活

新婚旅行から帰った私が一番にしたことは
免許証や通帳の住所変更と姓の変更。
生命保険の受取人の変更などなど。

手続きがこんなにたくさんあるなんて思ってもいなかった私は
ただ黙々と仕事をこなすように
何度となく書類の記入を繰り返した。

知らない町で
ただの1人の友達もいないところで
道もわからず心細い毎日だったけれど――

仰々しい手続きがひと段落したとき
主人が結婚して初めての給料を貰ってきた。


なんとなく聞いてはいたけれど
初めて目にする現実がそこにあった。

結婚前に私が手にしていた金額の半分にも満たない。

これで、どうやって生活すればいいのか?

どう切り詰めても
生活を成り立たせるのは無理なように思えた。

今はまだ私の失業保険もあるし貯金もある。

それがなくなるまでに何とか手を打たなければ…。



そんなときだった。
『人手が足りないのでアルバイトをしないか?』
上司が電話を掛けてきた。

寿退社したばかりで多少の気は引けたが
背に腹は代えられない。

上司の言葉と
配車係りの甘い言葉に乗せられたのもあるけれど

見せつけられた主人の給料の現実に
私はアルバイトとして
もう一度バスに乗る決意をしたのでした。


同期や仲良くしていたドライバーさん達は
私の早すぎる復帰を喜んでくれたけれど

それ以外の人達は
なんだかんだと言って
煙たがっているようだった。


『ミセスになったのに、旦那ほっといてもええの?』


幸い、主人の仕事は出張が多く
家を空けることが多い。

会社のほうでも私に気を遣ってか
部屋を用意してくれたので
そこに仕事の前日の夜に入り
1泊の仕事を3回こなしてから家に帰る。

家に帰ると山のような洗濯物に追われる。

そんな生活が続いた。


ようやく観光シーズンも終わり
私が解放されたのは
3ヶ月も後のことだった。



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