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私は女優よ!
第2章 地味に狡い

 物足りない愛撫、潤ってないアソコに無理矢理突っ込まれて、何度か腰を上下して呆気なく事が終わる。

 醜い塊を腹の上に出されて、自分の処理が終わると、自分のベッドにさっさと移動して、鼾をかいて寝てしまう。

 セックスを断ると、たちまち不機嫌になるからたちが悪い。

 「誰が食わしてやってると思ってんだ!!
夫も労えない妻なんて、ここに居る価値あるのか?
たかがパートで微々たるもんを稼いだくらいで、疲れた顔して妻の役目も果たせないなんて、どれだけ図々しい女だ!!」

 ネチネチと言い出す。
それくらいの厭味を妻には吐き出すのに、会社では上司にも部下にも言えず、腹に溜めて家庭に持ち込む女々しい男のくせにさ。

 逆らえないと分かると遠慮なしに責める。
私が下手に出て許しを乞うまでそれは続く。

 無駄な抵抗はしないのだ。
今宵も夫からレイプされただけの話だ。
いちいち傷つかない。

 この傷は消えずとも、舐め合う人が居るのだから……

 鼾をかく夫の寝首を掻いてやれたら、どんなにスッキリするだろう。

 私は血塗れになった夫を想像するだけで、ニヤけた。

 もう、何度も殺してる。
心の中で。

 何度も何度も………

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