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第17章 １７　新しい時代

「そなたは子を産んでも衰えず美しいな」
「……」

「しかしもう少し反応が良くてもよいのだが」
「あ、は、はい……」

甄氏はきめ細やかな白い肌と豊満な肉体を持ち、一目見ただけで男の欲情を促すような色香を漂わせているが、その実、彼女自身にはなんら劣情もわかず、快感を得ることもない。

男の愛撫に蜜をしたたらせる身体の反応はあるが、それは快でも不快でもない。
怒張した曹丕の一物が彼女の内部に押し入っても、まるで手で筆を持つような感覚でしかないのだ。

　それでも柔らかく吸い付くような肌と、腰を突き上げ動かせば、声を出し、運動によっての汗と息遣いによって曹丕は満足を得ていた。
特に袁煕から奪ったという略奪感と背徳感が曹丕をあおり甄氏を支配せんと夢中になって抱いた。