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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ
あたし達は少し落ち着き、ベットに腰をかけた。
「恋ちゃんは、俺を責めないんだね」
黎泱先輩は俯きながらあたしに聞いた。
「責めませんよ、だって黎泱先輩悪いことしてないじゃないですか」
あたしはそう黎泱先輩に返す。
「…俺いっつもさ、なんで黎泱はあたしものじゃないのーとか、あの子はいいのにあたしはなんでーとか色々ファンの子に言われてきたんだよね」
黎泱先輩は自嘲したように言う。
「女の子自体は嫌いじゃないけど、なんかね…」
黎泱先輩は口籠りながらそう言った。
「ファンの子もみんなただ純粋に黎泱先輩の事好きだったんだと思いますよ。」
そういうと黎泱先輩は寂しげな目であたしを見た。
「黎泱先輩の優しいとことか、かっこいいとことか、気がきくとことか、さりげなくフォローしてくれるとことか、ぜーんぶ引っくるめて。」
あたしは黎泱先輩を見つめながら言った。
「俺はそんなにできてる人間じゃないよ」
黎泱先輩はそのままぼふっと後ろのベットに倒れながらいった。
「できてないとこあってもいいじゃないですか。全部できてる人なんていませんよ」
あたしも同じように倒れて言った。
「黎泱先輩は黎泱先輩です」
どんな黎泱先輩でもあたしは好きですよ?とあたしは黎泱先輩をみて微笑んだ。
「…ほんっと昔からそういうとこ変わんないなぁ…」
「へ?なんか言い…ンッ…!!」
一瞬黎泱先輩が何かを言ったような気がして、
あたしは聞こうとしたが、その瞬間黎泱先輩に唇を奪われていた。
「あぁっ…んぅ…あ…っ…」
黎泱先輩の舌は厭らしく動いてあたしの舌と絡ませる。
「んんっ…黎…泱先輩っ…やっ…あぁ…」
「恋ちゃんごめん…やめてあげれない」
そういうと唇を離し、あたしの顔にある治りかけの傷にキスをした
「んっ…」
まるでガラスを扱うような優しさのキスだった。
黎泱先輩は傷のある場所を見つけては同じようにキスをした。
「ひゃっ…先輩…やめっ…あっ…」
そのもどかしい刺激はあたしの身体を震わせる。
「手当てさせて…」
そういうと黎泱先輩はあたしの上着を脱がせ、首から優しくなぞるように指であたしの身体を伝う。
「ひゃっ…くすぐった…いっ…んんぁ…」
「傷確かめてるだけなのに、なんでこんなに肌赤くしてるの?」
そう言いながら黎泱先輩は耳元で囁く。
「あっ…赤くなんか…ないっ…んぅ…」