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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ
ズキッ…
思い出そうとすればするほどだあたしの頭に痛みが走る。

パタン…
あたしが手に持っていたアルバムを閉じ、彰さんは元の棚へ戻した。
「昔の大切な写真だ。」
彰さんは今まで聞いたことのない切なげで愛おしそうな声でそう言った。

あたしなんで知ってるんだろう…

気になったが予想以上にアルバムの整理は多く、あたしは彰さんを手伝っているうちに考えることを忘れた。



「これで最後だな!」
「終わった〜!!」
最後のアルバムを整理し終えて、あたしたちは歓喜の声を上げていた。

「こんな時間か〜早えな〜休みの日は時間が経つのが」
「今日大学おやすみだったんですか?」
「今日の授業、全部単位とってる授業しかなかったからな!」
なるほど…そういうことなのか。
すっかり聞きそびれていた彰さんが今日いる理由がはっきりし、あたしはすっきりした。

「よし!恋が整理手伝ってくれて早く終わったし!なんか甘いもんでも食い行くか!」
「え!いいんですか!!❤︎」
甘いもの!!彰さんさすが!!
「行くぞ!」
そうしてあたしたちは家を出た。

ー約30分後
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