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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ



学校に着いたはいいけど…そういえばあれ以来から学校行ってなかったんだ…
融那に、ファンクラブ達はもう大丈夫だからって言われたけど…

なんだか色んな気持ちが入り混じって、あたしは重たい足を動かしつつ学校へと入った。

「恋?!!もう大丈夫??」
あたしが教室に入ったのをすぐ見つけたのか融那がものすごい勢いで駆けつけ抱きつく。

「もう大丈夫。本当にありがとう融那。」
「全然いいんだから!しかも…」
そう言って融那はカバンの中からノートを取り出し
「恋が学校来てなかった間のノートもばっちし!」
定期テスト近いんだから!!恋!と融那はあたしに言い聞かせる。

お世辞にもあたしは頭がいいなんていわれたことはない。
欠点フルコース…なんてことはないが、なんというか得意不得意の差が激しいというか…

あたしがバタバタと過ごした10月の中旬…
10月が明けてしまえばもう定期テストだ。
考えるだけでも恐ろしくなったあたしは
「融那〜〜」
「わかってる、放課後からみっちりよ!」
「お願いします姉貴〜〜!!」

いつしかあたしの脳はその朝の会話で悩み事から定期テストへとフルチェンジされた。
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