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溶かされてみる?
第3章 甘い事件と現実
…シャーっ
がさごそ…

…なんかあったかい

「ん、、あれ、あたし…」

温かさを感じながら
うっすらまだ起きていない頭を起こし
ぼんやりした目をこすりながら
自分の今の状況を確認する。

「あ、あたし屋上で気絶して!!!」
じきに思考がはっきりしだして焦ったが
あたしは今どうやらベットの上。

「ここ保健室か…」

あたしのあれから保健室に連れてかれたのね…
お母さんのこと、再婚のこと、家のこと、シェアハウスのこと、

「あの女絶対帰ったら怒ってやる…」
そう、全てはあの女(お母さん)がきっと何か仕組んだこと…
なにを考えてんだか!!!

「はあ〜〜なんかどっと疲れたなあ」
スマホを見ると結局なんだかんだでもう昼前。

「やっば!授業!!!」
今日の2時間目って確か橋の授業だったはず!!
サボってたってバレたら殺される!!!!!

1時間目は自習だったから、サボってないからね。

橋 明彦 (はし あきひこ)
30歳独身 身長180cm あたしらの担任兼生徒指導
授業は日本史
すらっとした顔立ちで生徒からも先生方からも人気な先生
でも、笑顔で圧をかけてくるあの怒った時ほど
みんなが怖いと思う先生はいないと思う。

って思ったけど融那からのメールを見て安心する。
《目覚めたかな〜〜泣 大丈夫?? 煌城先輩と迫先輩が保健室まで運んでくれたよ〜〜!!あたしは橋のフォローしといたから!大丈夫! お昼降りるからそのまま寝ときな!》

ほんといい友持ったなあたし…
《今起きた。ありがとう、お言葉に甘えて寝ときます…》
と返信して再び寝ようとしたそのとき…

グイッ!!!

「きゃっ!」
ばふっ

え、なに!なに?!!!
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