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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ
「はぁ…」
ベットの隣ででスヤスヤと眠る彼女。
俺はそんな彼女を見ながら溜息を漏らす。
いつからこんなに余裕がなくなったんだか…
正直、みんな小さい時から恋のことを特別に見ていたことくらいわかっていた。
だが…
「俺、ガキかよ…」
誰かがつけた痕を見ただけで余裕がなくなり、恋を強引に抱いた。
眠る彼女の顔には涙の跡ができている。
「ごめんな…」
そう言って彼女の頭を撫でると、嬉しそうな顔をして寝ている。
可愛い…純粋にそう思った。
「好きだよ…恋…」
俺は誰にも譲らない…
誰にも聞こえない声で愛しい彼女に呟いた。
〈Akito's Story fin〉