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溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢
「野獣共が何を考えて恋に手を出したかはわかんない、それが遊びか本気かなんてわかんない。けど…」
恋はどうなの?と融那はあたしに聞く。
「あたしは…」
「恋はその気持ちを確かめることもしないまま、ただ流されてるだけじゃないの?」
「…っ……」
融那の言う通りだった。
みんなが何を考えてあたしを抱いたのかはわからない。
わからないから怖くてみんなと少し距離を置いていて、結局その真相をあたしは聞くことも確かめもしなかった。
自分だけ流れに身を任せて、ずるずるいって…
これじゃただみんなに責任転嫁してるだけ。
あたしの気持ちは…どうなの…
「恋?本気でも遊びでも向き合ってみなきゃわかんないんだよ」
恋だってうちにそう言ってくれたじゃないと融那はあたしの手を握って言う。
「融那あたし…」
あたしはなんてバカなんだろう。
人に気を使わせてばっかりで、自分だけ楽な方に逃げようとして。
握ってくれる融那と手をあたしは握り返した。
「…あたしみんなとちゃんと関わって、気持ちを聞く。」
それは自分も一緒だった。
みんなの関わる中であたし自身の気持ちも知りたかった。
「よし…じゃあ…歌うわよ!!!」
さっきまでしんみりとしたムードを融那は颯爽と切り替えて、歌をガンガン歌い出した。あたしはそれにつられて一緒に楽しんだ。
…
カラオケを終えたあたしたちは帰り道を歩いていた。
「はあ〜久々あんなに熱唱した〜…」
融那は笑顔でまだ曲のダンスを踊ろうとしている。
「融那…」
「ん、何?恋」
「さっきは本当にありがとう、あたし見失ってた。」
きょとんとする融那にあたしは真面目に話した。
恋はどうなの?と融那はあたしに聞く。
「あたしは…」
「恋はその気持ちを確かめることもしないまま、ただ流されてるだけじゃないの?」
「…っ……」
融那の言う通りだった。
みんなが何を考えてあたしを抱いたのかはわからない。
わからないから怖くてみんなと少し距離を置いていて、結局その真相をあたしは聞くことも確かめもしなかった。
自分だけ流れに身を任せて、ずるずるいって…
これじゃただみんなに責任転嫁してるだけ。
あたしの気持ちは…どうなの…
「恋?本気でも遊びでも向き合ってみなきゃわかんないんだよ」
恋だってうちにそう言ってくれたじゃないと融那はあたしの手を握って言う。
「融那あたし…」
あたしはなんてバカなんだろう。
人に気を使わせてばっかりで、自分だけ楽な方に逃げようとして。
握ってくれる融那と手をあたしは握り返した。
「…あたしみんなとちゃんと関わって、気持ちを聞く。」
それは自分も一緒だった。
みんなの関わる中であたし自身の気持ちも知りたかった。
「よし…じゃあ…歌うわよ!!!」
さっきまでしんみりとしたムードを融那は颯爽と切り替えて、歌をガンガン歌い出した。あたしはそれにつられて一緒に楽しんだ。
…
カラオケを終えたあたしたちは帰り道を歩いていた。
「はあ〜久々あんなに熱唱した〜…」
融那は笑顔でまだ曲のダンスを踊ろうとしている。
「融那…」
「ん、何?恋」
「さっきは本当にありがとう、あたし見失ってた。」
きょとんとする融那にあたしは真面目に話した。