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第10章 惑う心と誘う夢

「じゃあまた学校でね、恋」
「うん！今日は…ほんとにありがとう融那…」
「いいんだよ。でも、急に張り切りすぎないようにね」
少しずつだよ！と融那はあたしの背中を押して手を振りながら帰っていった。

こんなあたしにあんなに親切にしてくれて…

融那とあたしは小学校5年生からの付き合い。
あたしがその後も何回か転校を繰り返して会えない時もあったけど
またこうやってこの町に戻ってきてからいつも一緒にいた。

融那がいてくれてよかった…