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溶かされてみる?
第3章 甘い事件と現実
放課後…

「恋!こっちこっち!」
午後の授業のことなんてろくに頭に入らないまま
放課後を迎えたあたしは門の前で待っているというお母さんの元に向かった。

そこには迫先輩や煌城先輩の姿もあって、
「無事回復したんだね〜」
急に倒れちゃってびっくりしたんだよ〜〜??
と呑気な声で話しかけて来る迫先輩。

「お前担いだけど軽すぎねえ? 今の女ってみんなあんなんなの?」
と不思議そうにあたしの身体を見ながら問いかける煌城先輩。

あ、てかあたし担がれたんだ…
想像するだけですごい絵図…。

「ああ、先ほどはどうも…」
あああ、夢じゃないんだ、今日1日で起きたことは…
どこまでも現実逃避したかったあたしには辛い宣告だった。

「じゃあ行きましょうか!」
いつにもなくウキウキなお母さん。

「え、待って、迫先輩と煌城先輩も??」
あたし1人だけがキョトンとしていると
「まあ行ってからのお楽しみヨ!」
と1人だけ盛り上がっているお母さんに乗せられ
あたしは待ち合わせとやらの場所に向かったのだった。
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