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溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢

「なんで、みんながいるんですか!!」
あたしは屋上にみんなを呼び出して一番聞きたかったことを口に出す。

「楽しそうじゃん〜?ねぇ律」
皐君がニヤニヤと律先輩に向けて言う。
「ちょっとした思い出づくりだ」
少し照れながら律先輩は答える。

「俺らちょっと橋とくされ縁があるからね〜」
頭あがんないの〜〜と黎泱先輩は答える。

「そうそうたるメンツ…」
隣でみんなをキョロキョロみながら融那がそう呟く。

「双葉…見過ぎだから。」
暁翔さんがすかさず突っ込む。
「ふむふむ…あ!」
何かを閃いた様にあたし以外のみんなを集めてヒソヒソと融那は隅で何かを話している。

「ちょ!何話してるの!!」
急いでそこに向かおうとすると

丁度よく融那は話を終わらせたようでみんなは解散した。

「何話してたの融那!」
「な、い、し、ょ❤︎」
まあまあ気にしない気にしなーいと融那はあたしを教室まで連れてく。

もうなんだったの…??

その事態が文化祭当日、悲劇いや、赤っ恥を晒すことになるとも知らずにあたしはそのまま準備を続けた。
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