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溶かされてみる?
第4章 新しい家族
「なんとなくわかったかな??」
誠司さんはあたしのペースに合わせて
ゆっくりゆっくり話してくれた。
「まだちょっとびっくりしてますけど、なんとなくは…」
とりあえず状況の整理はできたが体が追いつかない!!
「え!てことは!迫先輩と煌城先輩と一緒に住むってことですか!!?」
待て待て待て、家に王子とヤンキーがいるってこと?!!
「そうよ!恋!よかったわね〜」
お母さんはあたしの方を見ながら言った。
語尾にハートがついている、あいつ絶対ハートつけてる。
「ちょっとそれって…その…あの」
あたしは困惑してしどろもどろになっていると
「いやお前、俺らだけでそんな風になってどーすんだよ、他にも住んでる奴らがい「「ただいま〜!!!」」
煌城先輩が話している途中で
玄関からガチャっと音がして何人かの声が聞こえてきた。
「噂をすればだね〜」
迫先輩はお帰り〜〜と言いながらその人達がいる玄関に向かうため廊下に消えていった。
な、なな何人いるの、あ、あたしやっていけるの…
すごい深い渦に飲み込まれたみたいに
あたしはそこから動けなくなった。
「心配すんな馬鹿、みんな悪い奴らじゃねーよ」
煌城先輩がポンポンっと頭を撫でた。
ふいすぎる!!!!
なんてことをいきなり!!!
「あ、ありがとうございます煌城先輩…」
心臓に悪い。。。
あー、大変あたしこんなんでやっていけんのかな〜…(いろんな意味で)
再び赤くなる頰を沈めつつその人達を待った。