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溶かされてみる?
第13章 一難去ってまた一難
「恋先輩顔真っ赤。俺に見惚れた?」
こいつ…可愛いと思ったらそうやって小悪魔になるんだから。
そもそも家では先輩なんてつけないくせに…!!
そう思いながらあたしは皐君を少しにらみつつ
「そういえば休憩所してるんだっけ??」と言った。
「そうだよ、よかったらくる〜?俺が目一杯癒してあげるよ〜」
あたしの肩に皐君が手を回そうとしたとき、
「皐〜!」
「はやくぅ〜」
「こっちきてよ〜!!」
休憩所と呼ばれた中から、女子達の猫なで声が聞こえる。
「全く〜待てができない子達ばっかなんだから」
そう言って皐君は恋先輩またねと中に入っていった。
恐るべし小悪魔。
そう思いつつあたしは喫茶へと向かった。