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溶かされてみる?
第13章 一難去ってまた一難

喫茶に無事戻ると、お客さんはだいぶ引いていた。
「あ、恋!!」
やっと戻ってきた〜!!とあたしに飛びつく融那。
「ごめんごめん!!」
あたしは急いで仕事に取りかかろうとする。
「それなんだけど…ちょっと恋いい??」
珍しく神妙な顔で融那はあたしに問いかける。

何かあったのかな…?
「ん?全然いいよ!」

あたしがそう答えると融那はあたしを連れ出し喫茶の外へ出た。

「ねぇ融那、何かあった??」
さっきからだまったままの融那を見ながら、
あたしは少し不安に思い、そう聞く。
「それが…さっきたまたま喫茶で聞いた話なんだけど…」
「ん…?」
「1年のある一部の女子の集団が、橘花君に逆恨みしてるって噂があるって」
「逆恨み…??」
そういえばさっきまで1年の女の子達がそんなこと…

「どうも橘花君、女の子取っ替え引っ替えしてるらしくてね、それも付き合うとかじゃなくて一夜限りとかその場だけとかの限定らしくて」
「皐君が?」
「始めに皐君が、そういう条件を出して了解した上での関係らしいから、文句言ってない子は言ってないらしいんだけど…」
融那の含みのある言い方にあたしは違和感を覚える。

「けど文句言ってる子達が集まって、皐君に対してなんかしようとしてるってこと??」
「うん…多分。」
さっき喫茶に来てた子達が慌てて話してたのと融那はあたしを見て言う。

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