この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溶かされてみる?
第14章 隠された過去
「こーちゃん!!」
自暴自棄な俺を恋ちゃんは強く抱きしめる。
驚く俺に恋ちゃんはさらに驚く言葉を言う。
「こーちゃんはこーちゃんだよ」
俺の背中にすがるように、落ち着かせるように、優しく、恋ちゃんは言う。
なんで…そんなこと…
「こーちゃんはちゃんとこーちゃん自身を見てほしかったんでしょう?」
俺の心の中にすっと恋ちゃんの言葉が入ってきた。
必死に否定する俺に恋ちゃんはたくさん俺のことを話す。
なんでいっつも恋ちゃんはこんなに俺の欲しい言葉をくれるんだろうか。
こんなに汚くて、最低な俺のことをなんですっぽり包んでくれるんだろうか。
思っていたことは口に出ていて、恋ちゃんに俺は聞いていた。