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溶かされてみる?
第14章 隠された過去
「こーちゃんが本気でそんなことしたかったわけじゃないのがわかるから。」
俺は恋ちゃんに抱きついたまま、その言葉があまりにも優しくて隠れて涙を流す。
こんな俺は許してもらえるんだろうか。
恋ちゃんは俺の気持ちを察するかのようにずっと背中をさすってくれている。
恋ちゃんは俺のしたことを知った上で少しお説教をしたあと、悪戯っ子な顔で喧嘩両成敗と微笑む。
許してもらうんじゃない。
許してもらえるように、俺が俺らしくあれるように、
自分が変わるしかないんだ。
背中を押してくれたのは彼女で、
支えてくれたのも彼女で、
ちゃんと見ててくれたのもやっぱり彼女だった。
敵わない。
好きになった彼女はどの女の子とも違って、
どの女の子よりも輝いている。
恋ちゃん…やっぱり好きだ。
一度は無理だと思って諦めた気持ちだけど、もうセーブなんかできない。
より一層、前よりももっと、彼女が好きだ。
けど今の俺じゃずるくて最低な俺のままだから
ちゃんとして、恋ちゃんにとって最高の男になるために変わる。