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溶かされてみる?
第14章 隠された過去

俺は彼女にキスをして、さっきの女の子たちに謝ろうと教室を出た。



あ、いた…
学校内を回っていたらさっきの子達の集団はすぐに見つかった。
「ごめん、ちょっといい?」
俺が声をかけると、
その子たちは驚いた顔をした。
「今までごめんね」
俺らその子らに頭を下げて謝る。

「今更…!!」
何人かの女子は頭を下げる俺にびっくりしていたが、やはり怒る女子は怒って文句を言いだす。
「俺嫌だったんだ、ステータスがわりにされるの」
素直な気持ちを俺は女の子たちに伝えると、みんな複雑な顔をしていた。

「嫌だったとはいえ、あんな扱いして悪かったって本当に思ってる。ごめん」
「あたしたちこそ…ごめんなさい。」
さっきまで怒っていた女の子たちは続々と俺に謝り出す。

「ついカッとなってたけど、あたしたちも皐のこと確かに傷つけてたね…」
そう言いながら申し訳なさそうにみんなごめんと呟きながら謝る。

無事俺らのわだかまりはなくなり、お互いが謝りあった後、俺は教室までの道を歩く。

さっきまであんなに汚い感情が渦巻いてたのに、今は全然ない。
むしろ晴れた気持ちだ。

そんな気持ちを教えてくれたのは、やっぱり他でもない彼女だろう。

俺はそんな愛しいの彼女のことを思いながら、廊下を歩いた。
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