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溶かされてみる?
第15章 大人の世界
「え?!あたしも!!?」
その中には、心愛 恋様と書かれた招待状があった。
「みんな行くんだから当たり前でしょ??」
「恋さんはもう誠司さんの娘さんなのですから」
黎泱先輩と誠司さんはあたしにそう言う。
「は…はぁ…」
…あたし、パーティーとかいったことないよ…
…
「もうその時期か〜」
「この前行ったような気がすんのにな」
吉野さんが帰った後、ダイニングにいるみんなに招待状を渡し、その後パーティーの話なった。
「…でなんで恋は固まってるんだ??」
彰さんがあたしを見て心配しながら言う。
「恋ちゃんパーティーなんか行ったことないから緊張しちゃってるらしくて…」
黎泱先輩があたしの頭を撫でながらみんなに言う。
「あ、あたし…その…」
テーブルマナーとか、礼儀とか、ダンスとか…全然知らない!!
「概ね、恋はダンスとかテーブルマナーのことについて悩んでいるのではないですか??」
!!!!!
あたしの方を見て遠哉さんが言う。
図星だ!正解だ!この人超能力者だ!
「テーブルマナーはほぼ自分でとって食べるようなもんだからまだしも…ダンスはね…」
皐君が追い打ちをかけるようにニヤニヤしながらあたしに言う。
「やややっぱり…」
「行かないとか言うなよ、それにダンスなら大丈夫だ。暁翔が得意だから」
律先輩が真面目な顔であたしに言う。
「おい、律。」
「たしかに。あっくんに教えてもらったら完璧だね」
止めようとする暁翔さんを遮って黎泱先輩が納得したように言う。