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溶かされてみる?
第15章 大人の世界
キーンコーンカーン…
放課後だ…
「恋!濃い夜を楽しんで来るのよ!!」
「は!ちょ!融那?!」
意味深なことをあたしに囁き、ニヤニヤしながら教室を出て行く融那。
ありゃなんか誤解してるな…
そう思いながらあたしは保健室に向かう。
それにしてもなんか用事あったかな〜
そんなことを思いながら保健室に扉に手をかける。
ガラガラ…
「…失礼しまーす…」
「来たか」
デスクにいた暁翔さんはあたしの方を向く。
「あの…今日放課後からなんか用事ありましたっけ…??」
「お前のドレス」
「へ?」
「お前のドレスを選びに行くって用事」
「ドレス!!」
びっくりするあたしをよそに、行くぞとあたしを引っ張っていく暁翔さん。
…
「ついたぞ」
その後車に乗せられ、ついた先は…
「ここって…!!」
そう、ここはセレブ御用達の高級ショッピングモール。
とてもじゃないけど一般人がうろつけるような場所じゃない。
「や、あの、暁翔さんここ!」
「ほらいくぞ」
暁翔さんは驚くこともなく、あたしを手を取り中へと進んでいく。
中に入ると、あたしたちは上に上がり、綺麗なドレスが立ち並ぶところへ入った。
「いらっしゃいませ、暁翔様。」
「ドレスを何着か見繕いたい。この子に似合いそうなものを」
「かしこまりました」
受付の綺麗な女性が暁翔さんに挨拶を済ませ、そのままドレスを選びに行った。
ん?いま、あの人暁翔様って言った??
「あ…あの…」
急すぎて色々とついていけない。
「ここ、俺んちの経営。」
「そうなんですか…」
…え!!!!!!!!!?
「え?!!!」
「いきなり大声出すな!馬鹿」
「え、だってここ!」
「祈織カンパニー。親父の経営するとこの一つ。」
「なななな…!」
とんでもお金持ちじゃないですか!!!
祈織カンパニーといえば、玖鵺コーポレーションと並ぶぐらいの会社である。