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溶かされてみる?
第15章 大人の世界
「これ着てみろ。」
いつのまにかあたしの後ろに暁翔さんがいて、あたしにドレスを渡す。
薄紫の首元に綺麗なビジューがついていて、すこしシースルー調の大人っぽく見えつつも可愛らしいドレスだった 。
「綺麗…」
そう思いながらあたしはそのドレスに袖を通していく。
そのドレスはあたしの身体にぴったりだった。
「す、すごい…」
あたしは感動しながら背中のファスナーをあげようとしたその時…
シャーッ
「おい…そろそろ着れ…」
「わっわわわ…!!」
しびれを切らしたのか暁翔さんがまたもカーテンを開けた。
「…」
暁翔さんが鏡ごしにあたしの姿を見て黙っている。
やっやややっぱり似合ってないのかな…
身体にフィットしすぎて余計な肉が見えちゃってるとか?!!
背中のファスナーをあげるのをやめ、あたしは焦りながら全身を隠す。
「隠すな」
そう言ってあたしの手をとり、暁翔さんはあたしを壁に押し付ける。
「あ、暁翔さん…?」
あたしを見つめたままなにも言わない暁翔さん。
なんかあたしついてる?!
やっぱりおかしかった…??
あたしは色々考えてみたが浮かぶことが多すぎてあたふたする。
「よく…似合ってる」
「……え…?」