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溶かされてみる?
第15章 大人の世界
「なにいってんですか!」
「あんたらしくもない」
「水臭いですよ」
いつのまにか、騒ぎを聞いて駆けつけた彰さんや、暁翔さん、遠哉さんの姿があった。
「言わせたい奴には言わせておけばいい」
「そうだよ!しかもあんなのただのひがみだって!」
「誠司さんも星蘭さんも誰も悪くないよ」
続けて律先輩や皐君、黎泱先輩が言う。
「みんな…」
お母さんが涙目でみんなをみる。
「星蘭さんたちはあんな事気にせず、幸せになってください」
遠哉さんがお母さんを支えるように言う。
「俺らはおじさん達に対してあんなこと思ってないし、幸せになってほしいって純粋に思うから」
黎泱先輩が誠司さんに向かってそう告げる。
「…ありがとう」「ありがとうね」
お母さんたちは少し涙ぐみながらみんなに笑顔で言う。
「皆さまお集まりのところ失礼します。社長…お話のところすみません。…会長がお呼びでして…」
あたしたちが和やかな雰囲気になったところで、メインホールから現れた吉野さんが誠司さんを呼ぶ。
「吉野…すまない、すぐ行こう」
誠司さんは本当にすまなかった、ありがとうとあたしたちに向かって再度いい、残りの時間は思いっきり楽しんでくれと言い、お母さんと会長の元へ行った。