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第4章 新しい家族

「恋ちゃん、暁翔と知り合いだったんだ〜」
これ以上初見さんじゃなくてよかったね〜と呑気に迫先輩は言う。

全然良くないよ！！
逆に心配だよ！怖いよ！逃げたいよ！

あたしは放心したまま突っ立っていると

「今日から家に来る恋って心愛のことだったんだ」
まるで昼には何もなかったかのようによろしくと祈織先生はあたしに告げる

何？！気にしてるのあたしだけ？！！！
あんなこと大人からしたら挨拶代わりみたいなもん？！

そんな気持ちがこみ上げ、文句を言ってやりたかったが
周りの空気を悪くしたらいけないし…

結局あたしはしぶしぶ「よろしくお願いします…」と祈織先生に告げた。

コホンと隣から咳払いが聞こえて
あたしは吾妻さんと話の途中で終わっていたことを思い出した。
「話の途中でしたね、部屋の案内と当番のこと、お風呂のことなどを説明しようと思っていますが、すこし時間よろしいですか？」
と吾妻さんはあたしに言う。