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第4章 新しい家族

家自体は3階建であり
1階は今あたし達がいるダイニングと応接間として使われる部屋が２つと本棚と倉庫、お風呂場と洗濯室、キッチンがある。

2階は7つの部屋とお風呂場があり、階段を上がって
すぐ左側からお風呂場、
正面が依都瀬さん、その横から祈織先生、吾妻さん、迫先輩、煌城先輩、橘花君、あたしの順になるらしい。

3階は娯楽場らしく、昔誠司さんが愛用していたスペースをそっくりそのまま残しているらしい。

当番はご飯の当番とお風呂掃除の当番が順に回って来るらしい。

お風呂は1階、2階両方とも使っていいらしい。
空いていたら基本いつでも入っていいとのこと。

吾妻さんは人と関わることを好んでいないといいつつ
丁寧に一つ一つをきちんと教えてくれた。

「吾妻さん、本当にありがとうございます！」
あたしはなんだかちゃんとこの'' Sun Flower''の一員になれている気がして嬉しくなり、笑顔で吾妻さんにお礼を言った。

吾妻さんはそっぽを向きながら
「別に大した事はしてませんし、それに吾妻さんじゃなくて遠哉で構いません。」
それだけ言うと
私は少しすることがあるので部屋に戻りますと部屋に戻ってしまった。

あたしなんかしちゃったかな…
浮かれすぎた？？

しょげたあたしの背後からいきなり肩をトントンとされ
びっくりして振り向いた先には依都瀬さんがいた。

「わ！悪い！驚かせたか！ なんかしょげてるっぽいから、あいつ不器用だからただ照れてるだけだぞって伝えようと思って！」
とバツが悪そうに頭をかきながら悪いなとあたしに言った。

依都瀬さんってお兄ちゃんみたいだなあ〜
としみじみと感じた。

「そうなんですか！！ 知らずにしょげちゃってて… でもそれ聞いて安心しました！ありがとうございます依都瀬さん」
謝らないでくださいと依都瀬さんに告げると

「こーら！依都瀬さんに戻ってんぞ！ 彰！はい、彰！」
と怒ったフリをしてあたしにデコピンをして笑っていた。

「彰…さん？？」
あたしはデコピンされたところを抑えながら困惑しつつ
そういうとそれでよしと満足そうに言うと依都瀬さんも部屋に戻っていった。