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溶かされてみる?
第17章 招かれざる男
年も明けて、新学期も始まり…
「は〜寒っいねぇ〜」
「本当やばいね〜」
そんなことを言いながらあたしと融那は教室でお昼ご飯を食べる。
「もう3学期って早いよね」
「来年は3年か…」
なんとなく真面目な話になりつつある。
そういえば、律先輩も黎泱先輩ももう就職決まってるしな〜
2人とも誠司さんのところに就職することに決まっていて、今は残りの学生生活を謳歌するんだーって言ってたなあ〜
「融那は、将来したいことあるの??」
「うちはメイクアーティストになりたいの」
「昔から融那、メイクとか好きだったよね」
「たくさんの人を自分の手で輝かせたいなって」
簡単じゃないことはわかってるんだけどねと笑いながらも、その気持ちは真剣そのものだと空気で伝わってくる。
「すごいね。融那はちゃんとこれ!っていうものがあって」
素直に尊敬するとあたしは真面目に伝えると少し恥ずかしそうな顔を融那はする。
「そ、そんなこと言うけど、恋もあるでしょ?したいことの一個や二個」
「ん〜…」
そう思うと昔から将来の夢ってあたしあったかな…??
これってものなかった気がする…
「今度あるじゃん!就職説明会?だっけ!それでさいっぱい話聞こうよ!」
今見つけられなくてもそういうの聞いたら見つかるかもよ??と融那はあたしに希望の目を向ける。
「そうだね!焦り過ぎも良くないね〜!」
あたしらはその後もわちゃわちゃと話をした。