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溶かされてみる?
第17章 招かれざる男

…日にちは過ぎ、就職説明会当日。

「じゃあうちちょっと話聞いてくるわ!」
「うん。いってらっしゃい!」

オリエンテーションが終わり、それぞれの自由時間になり融那は自分の進みたい道への説明を行なっているところへ向かった。

あたしどうしよっかな〜…
辺りを見渡すが同じ学年の人たちが、ごった返していてなんとなく近寄りづらい。

「うーん…」
「お嬢さん…?」
「ひゃっ!!」
いきなり声をかけられてあたしはびっくりする。

「ごめんね。そんなびっくりすると思わなくて…」
後ろを振り返ると、机に座っているさわやかな男性がバツが悪そうに頭をかく。

「いえいえいえ!!すみませんあたしもぼーっとしてて」
いきなり呼ばれたからびっくりした…

「さっきから周り見ながら、なんだかそわそわしてたから」
つい声かけちゃったんだよね…と、男性は笑顔であたしに言う。
「…あたしそんなにそわそわしてました??」
周りから見てそんだけ挙動不審って…
あたしただの変質者じゃん…泣
そう思いながら男性に向けてあたしはそう話す。

「まさか、あんまり就職説明興味ないとか??」
「興味がないっていうか…なんかこれっていうのがなくて…」
「よし!ちょっと話そうか!」
そう言って机の方に手招きをするその男性。

「は、はぁ…」
あたしはそのまま呼ばれた方に行き、椅子に腰をかけた。

「はい、初めまして。僕の名前は環鹿 遥(わか はるか)。今回は講師でこちらに呼ばれました!よろしくね!」
「わ、よろしくおねがいします!!」
話しかけられた時はびっくりしたけど
なんか感じの良さそうな人だなあ〜…


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