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溶かされてみる?
第17章 招かれざる男
月日も流れそんな昔のことを忘れかけていた時。
「あ〜今週も良かった〜。前から今週の展開、すごい気になってたんだよね〜」
家のリビングのテレビに張り付いて恋が楽しそうにドラマを見ている。
「何を見ていたんですか?」
「これ今人気のドラマで!小説からドラマになったんですけど、あたしまずこの作家さんがすごく気になってて!」
期待の目をして必死に語る恋を可愛いと思いつつも、私はふとドラマのエンドロールを見る。
「環鹿…遥…?」
見間違えかと思った。そんなはずはないと頭のどこかで否定していたのかもしれない。
「そうなんですよ!遥先生です!!」
恋が嬉しそうに続けて何かを話しているが、何にも頭に入ってこなかった。
何か不吉な予感がする。そう思った。