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溶かされてみる?
第18章 フクザツな乙女心
…はずだった。
「一体ここどこよーーッ!!!!泣」
歩けど歩けど深みにはまったあたしは
もうもはや地図を見た方が迷子になり、すでに現在地がわからなくなっていた。
「天然、スケコマシ、バカ、変態野獣共…」
あんなにいろんな女の子からきゃっきゃ言われちゃって…
チクッ…
「…なんでこんなに、モヤモヤするの…」
みんなで昼頃に到着したはずのこのテーマパークだったが
すでにお天道様は傾いていて、夕方を示していた…
「どうしてこんなことに…」
みんなに泊まる時に必要な荷物を持ってもらっていたおかげで
もれなくその荷物の中にあたしの携帯も入っていて…
て、て、てて手詰まりだ…
「…みんなどこいったんだろ」
叫ぶ元気もなくなり、
不意に寂しくなったあたしは道に座り込んだ。
思えば、昔もこんなことがあった。